
カメルーンのポール・ビヤ大統領は、異例の政権在任41年を迎えた。 この記念式典は、彼の政治的な長寿への賛辞であると同時に、カメルーンの政治的将来、特に2025年に予定されている大統領選挙を視野に入れる機会でもある。
解任できない大統領
1982年、ポール・ビヤがアフマドゥ・アヒドジョの後任としてカメルーン大統領に就任。 以来、大統領選で6連勝し、現在7期連続の任期を務めている。 カメルーンの人口の75%近くが他の指導者を知らない。 この長寿は、全国のサポーターによって熱狂的に祝われている。
第8のマンデートを求める声
2025年の大統領選挙が目前に迫り、ポール・ビヤの8期目立候補を求める声が高まっている。 彼の政党であるRDPC(カメルーン国民の民主的な集会)のメンバーは、公然とこれを主張している。 彼らは、ポール・ビヤが国の安定と安全を保証するための最良の選択肢であり続けると信じている。
しかし、ポール・ビヤが2025年に92歳になることを指摘する評論家もおり、この提案の実行可能性に疑問が投げかけられている。 CPDM内の内部分裂と党内の刷新の欠如が不確実性を高めている。
後継者を取り巻く不確実性
ポール・ビヤ大統領の後継者問題は、大統領がまだ2025年に向けての意向を表明していないにもかかわらず、依然として議論の中心となっている。 CPDM内のいくつかの氏族は、政権移譲の可能性に備えて水面下で準備を進めている。 ルイ=ポール・モタゼ財務相など大統領に近い議員の中には、長男のフランク・ビヤを支持する者もいるが、ビヤは公式の役職には就いていない。
しかし、ポール・ビヤの戦略は謎のままであり、彼はまだ後継者を指名していない。 カメルーンの人々は、今後の展開を興味深く待っている。
後退する大統領職
近年、ポール・ビヤは徐々に表舞台から姿を消している。 最後の登場は2023年5月の独立記念日だった。 フェルディナンド・ンゴ事務総長が日常業務を管理する一方で、彼の役割はむしろ舞台裏での統治である。 大統領は2019年以降、閣僚会議の議長を務めていない。
オルタナティヴの必要性
ポール・ビヤによる41年間の統治にもかかわらず、カメルーンの多くの世代は政治の刷新を切望している。 後継者問題、現大統領の年齢、CPDM内の分裂など、カメルーンの将来に対する懸念が高まっている。

ポール・ビヤは2018年に7年間再選された Image: Jemal Countess/UPI/newscom/picture alliance
ポール・ビヤの大統領就任41周年は、彼の政治的遺産と、間近に迫った大統領選挙を取り巻く不確実性について考える機会となる。 カメルーンの人々は、今後の政治動向を注視し、自分たちの国に大きな変化が待ち受けているのかどうかを考えている。